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2024年10月29日 [その他]

(一社)日本空調衛生工事業協会 第29回全国会議について 感想

㈱明成 佐藤 隆史

 

 令和61017日横浜市(横浜ロイヤルパークホテル)にて実施された第29回全国会議に出席してまいりました。

 二つの基調講演、対談、懇親会を主な流れとして開催。その中で特に印象深かったというか、衝撃を受けたジャーナリストの河合雅司氏による講演『人口減少日本で起きること~建設設備業のこれから』についての所見を少々紹介させていただきます。

 

 人口減少・・今や聞きなれた言葉で特に違和感を感じません。誰もが周知の事実で今後必ず日本の人口は減ります。されど『静かなる有事』ともいえるのが人口減少であります。

 有事と言えば、南海トラフ地震、豪雨災害などの自然災害、テロ行為、諸外国による武力行使など今日と明日で全く違う世界になってしまうことを思い浮かべるでしょう。しかし必ず起きる事実である人口減少に対して、有事と認める人がどのくらいいるのでしょうか。未来の現象でしかないような感覚の取り上げ方にとどまっていると感じます。当然、今日、明日に解決が必要な議論もありますが、もっと大胆に議論すべきではないかと河合氏もいうように私もそう感じました。今日と比べ二十年後、五十年後や百年後がどのような状況の日本になっているのか、想像すれば私は不安や心配が真っ先に浮かんできました。

 講演の中で、さまざまな統計が引用されてありましたが河合氏によれば、何かに忖度しているかの如くその数字が甘いらしいです。国の機関による2045年の日本の人口統計は1億数百万人、20708700万人、21205000万人、と発表していますが河合氏によれば2045年は1億人をはるかに下回る7~8000万人、100年後の2120年、なんと1500万人と予想しているとのこと。

 もはや、絶句のほかありません。今、生まれてくる子供たちは100歳まで生きるかもしれません。その子供が100歳のころには日本の人口が東京都の今の人口と変わらないとは。はたして地方はどうなっているのでしょうか。

 人口減少がもたらすものとは何か。先行する人手不足と遅れてくる需要不足です。2024年の建設産業はといえば、どの職種も人手不足です。ただし、人口の減少とともに仕事量は同じく減っていきます。10年先、20年先、大手企業は矛先を海外に向ければ現況を維持、成長が可能かもしれませんが、はたして内需を主とする中小・零細企業はどうでしょうか。何を見据えればよいのでしょうか。

 また、私の住む地方の中の地方は縮む経済の中でどんな活路があるのか、夢の中ででも答えを教えてほしいものです。

 

 以上のような感じで講演を拝聴しながら、とんでもなく不可解なショックをうけたことが今回の全国会議の第一の感想でした。

 

 その後は、懇親会でアルコールも入りショック状態から回復をしてお馴染みの四国ブロックのメンバーと談笑をしながら、中華料理や用意されたアトラクションを堪能させていただきました。

 

 

全国会議1.jpg

 

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