日 時:令和7年3月12日(水) 14:00~15:35
場 所:松山市管工事業協同組合 3階会議室
講 師:愛媛県 土木部 土木管理課 担当係長 中坂 克史 氏
〃 総務部 財産活用推進課 主幹 梶田 憲一 氏、専門員 矢野 昭宏 氏
参加者:18社31名
愛媛県の関係2課から講師3名を招聘し、本年度3回目のCPD講習会を開催しました。
講演順と演題は、最初の中坂講師が建設業法に関して、次の矢野講師が工事成績評定制度に関して、最後は梶田講師の施工計画作成に関してです。
講演を前に土居会長からは「国では入札案件が増えている省庁もあり、入札参加条件の変更といった制度変更がみられる。また、イメージが良くない『下請』の言葉が入った下請法が名称ごと変更される方向にあるなど、下請けいじめ防止への良い動きが出ている。現場の不正隠しが発覚すると大変なことになる時代、本日の学びも日々の仕事におけるミスや不正の防止などに活かして欲しい。」との挨拶がありました。
講演に入り中坂講師からは、建設業法の概要、昨年6月改正された第三次・担い手3法、資材高騰に伴う労務費のしわ寄せ防止、働き方改革と生産性向上と、建設業界における課題への法対応状況などを順に取り上げる形で説明がありました。
続く矢野講師は、発注者が受注者に期待する施工管理を実現するため、工事成績評定制度のしくみに加え、∇施工体制、∇施工状況、∇出来形及び出来栄えといった評価項目を踏まえた解説を行ってくれました。
梶田講師からは、過去に入札者が起こしたミスを例示しながら、簡易型総合評価落札方式(施工計画型)における施工計画作成に係る注意事項を丁寧に説明いただきました。
講演後は、変更契約と労務費の関係や、試運転調整と工期に関する質疑が交わされ、会の終了後も、受講者の個別相談に各講師からは丁寧な対応をしていただけ、年度を締めくくる意義ある講習会となりました。