弊社の社員が講師役で参加して
重松兄弟設備㈱ 清水 盛士郎
今回初の試みとして「女性技術者による建設業の魅力発信セミナー」を開催致しました。12月20日、松山工業高校で終業式を終えたばかりの1・2年の女子生徒39人を対象に「建設業で働いておもうこと」と題して講演を行いました。講演は弊社社員で松工の卒業生でもある仲岡真那美が行いました。卒業生として、建設業に入ったいきさつや現在の仕事内容、そして今現在どのような気持ちで働いているのかを女性目線で語りました。
彼女は2015年3月に松山工業高校繊維科を卒業し同年4月にこの世界に飛び込んできました。繊維科から設備業界に就職したのは建設関係に興味があったとか何かご縁があったからとかではなく、特に理由は無かったそうです。しかしながら、今では松山東警察署の新築工事に従事して施工図の作成、書類作成、写真整理などを任せられるまで成長しています。
彼女はまずはじめに今の建設業界の現状を正直に説明しました。
・20代会社員が1番働きたくない業界は建設業
・「きつい」「汚い」「危険」の3K
・サービス残業や休日出勤が多い
高校生に説明するには少々厳しい内容でしたが、いままさに厚生労働省や国土交通省が2024年に向けて時間外労働の削減や完全週休二日制に向けて取り組んでいること、また3Kは他の業種でもありうるし、建設業は世間から見られているほど3Kでは無いということなども説明してくれました。
次に女性が現場に出るとどうなるかという話をしました。ここからは女性ならではの内容で、女子生徒達も興味津々で耳を傾けていました。ヘルメットをかぶると髪型が乱れてしまう。夏場は汗で化粧が落ちてしまう。日焼けが気になる。このような話を面白おかしく説明していました。
また、建設現場はほとんどが男性で当初は不安があったものの、まわりの人達がみんな優しく接してくれているので、今は何の心配も不安も無いと言っていました。
今後、女子生徒達が就職を考えるときに「建設業はなし」と最初から決めつけないで就職先の選択肢の一つにしてもらえるよう建設業の魅力ややりがいも一生懸命説明してくれました。
今回建設業に携わる女性技術者として、女性ならではの意見や考え方を女子生徒達に伝えてくれましたが、彼女たちが少しでもこの業界に興味や関心を持ち、将来の就職先の候補として選んでくれることを願ってやみません。
また今回の講演を聞いて、我々男性陣も今後女性が活躍しやすい職場環境・現場環境を整え、安心して働いてもらえる業界になるよう努力を怠ってはならないと強く感じました。
【 参加生徒感想 】