技術委員長 二神 淳
本年度も継続事業として、官公庁発注工事の現場で実際に、どの様な安全確保を図っているかを会員企業の受注工事でもって見るノーダン運動パトロールを実施いたしました。
開催は中予地区15社15名にて愛媛県産業技術研究所窯業技術センターと、南予地区9社9名にて愛媛県農林水産研究所水産研究センターのふたつに分かれて開催され、両地区に参加しました。
【中予地区】
協会員であるホーム設備さん、北四国エアコンさんの準備により、電気業者様の現場事務所をお借りしまして、工事概要の説明及び現場状況の説明を受けたあと、現場に移動しパトロールを開始しました。
『窯業』とは、粘土などの鉱物質原料を窯(かま)や炉で高熱処理をして、陶磁器・瓦やガラス・セメント・耐火物などを製造する工業を指します。窯業が重要な砥部町からしても、本工事の施設は重要な建物であります。
現場、書類共にきちんと行われておりましたが、鉄骨工事の兼ね合いにより工期が遅延気味となっており、建物も一般の建物より階高が高いため、焦り・急ぎからくる危険作業をしないよう完成まで無事故・無災害で宜しくお願いします。
周辺が住宅地街ということもありますので、近隣への配慮も忘れる事無く、頑張って頂きたいと思っております。
【南予地区】
協会員である重松兄弟設備さんを含む施工業者様の事務所をお借りしまして、工事概要の説明及び現場状況の説明を受けたあと、現場に移動しパトロールを開始しました。
『スマ』 とは、ギリシャ語によるマグロの合成語であります。日本語の地方名としては愛南町のオボソを含め8種類の呼び名があります。「全身がトロ」と言われるほどの高級魚であり、昨今国内でもあつい魚になっており、愛媛県からしても、本工事の重要性が感じられます。
工事現場内は、整理整頓などきちんと行われてはおりましたが、それ以上に我々設備業者が見ても一言に、『特殊』な分野の工事であり、普段使用する機器においても能力も仕様も異なり、安全面より工事内容に興味を引っ張られてしまい、技術魂に火が付くような印象が残りました。
そのほか施工体制台帳や施工体系図、作業員名簿など書類関係は模範となるほど良好に整っておりました。
両現場とも終了後は参加者で意見交換会を行ない、安全面はもちろん、地域により貢献できるような知恵を出し合い、本事業の重要性を再確認することで、より有意義な活動にすることが出来たと思われます。今後の業界のためにも生かせていければと願っております。
これから益々繁忙期入りますが会員各社の皆様の、引き続きの災害ゼロを祈念いたしまして私の感想とさせて頂きます。
活動に参加した皆様お忙しい中、また本当に寒い中お疲れ様でした。来期の技術委員の事業にも、何卒積極的な参加を宜しくお願いします。