親子施設見学会を終えて
(一社)愛媛県空調衛生設備業協会
技術委員 亀岡 慎
平成28年8月4日(木)
昨年度からの新事業として、今年も「親子施設見学会」が開催されました。愛媛県発注のもと、当協会員が建設に携わった施設を対象に、実際に使われている様子や、普段見ることのできない機械室や設備に関するところを見学します。
このたび訪問させていただいた施設は、繊維工業技術の振興に必要な開発研究や、企業からの依頼分析試験、技術の相談・指導・情報の提供、また技術者の養成等を行う、今治市の繊維産業技術センターです。
北四国エアコン㈱が空調設備を、丸石設備工業㈱が衛生設備を担当し、平成26年度から供用を開始したものです。
当日は、大変猛暑のなか小・中学生17名を含む47名、また施設から石丸技術支援室長さんをはじめ多くの研究員さんが参加して下さり、施設概要や施設内を丁寧に説明していただきました。
工場内見学では、まずタオルを織る「ジャカード織機」という機械により幾本という糸が大胆に、また繊細に組み合わさるように製織されていました。その生地にプリント等の後処理を行い、普段何気なく使うタオルになると思うと、技術の素晴らしさを改めて感じることとなりました。
その中でも、研究開発されたエレクトロスプレー加工技術は、特に興味を惹きましたが少し説明が長くなりそうですので、興味のある方はウェブ検索してみて下さい。
設備見学は、北四国エアコンの森貞氏により、安全で安心に水を供給する受水槽廻りのシステムや、工場環境を整える冷温水機廻りの状況を、子供どもたちにも分かりやすく説明していただきました。
見学会の後は、昼食の海鮮BBQやレクレーションとして観潮船を満喫し、子どもたちも夏休みの思い出1コマになりました。また、日常あまり見ることのできない設備の見学を体験して得たものが、少しでもこの業界への興味に繋がってくれたらなと、心より期待しています。
参加された皆様、大変暑い中でしたが本当にお疲れ様でした。