日 時:令和6年1月18日(木) 9:55~12:45 (②③④限目)
場 所:松山工業高校 第3教棟2階 化学分析実習室
対 象:工業化学科1年生 40名
内 容:〔講 義〕「空調衛生設備業について」
講師:㈱松原水道工業所 代表取締役 亀岡 慎 氏
〔体験実習〕塩化ビニルパイプを用いた配管作業
指導:㈱明成、㈱平和設備、㈱三枝工業、
㈱松原水道工業所、恒和設備工業㈱
今年も松山工業高校の「えひめ未来マイスター育成事業(「匠の技」教室)」に講師を派遣する形で出前授業を実施しました。
同校の髙橋先生の進行で授業が始まり、まず土居会長が「私たちは、蛇口をひねったら水が出る、エアコンをつければ暖かくなるという当たり前のことを実現しますが、能登半島地震の被害を見て、日々の生活を守る業界であることを改めて実感しています。この業界に興味を持って貰うため、17歳から資格取得できる2級管工事施工管理技術検定を受検希望する松工などの2年生を対象に支援もしていて、授業以外のいろいろなことに挑戦するのは大事なことだと考えます。また、真の友人を得られるのは高校生の時期だと思っており、その貴重な3時限を割いて授業をさせてもらうわけですから、皆さんから楽しかったと言ってもらえるよう本日は一所懸命頑張りますので、よろしくお願いします。」と挨拶しました。
続いて亀岡技術委員が、空調衛生設備業に興味を持ってもらうための講義に入りました。同氏は、「『当たり前』を創り、守る仕事が空調衛生設備業です。建物に命を吹き込む、箱を生活空間へ完成させる役割を担います。さらに完成して終わりではなく、故障対応を含めて顧客との付き合いが続き、ありがとうと言ってもらえる仕事です。」との説明や、日空衛制作のビデオ上映を通じ、業界の仕事と魅力を紹介しました。
次は、技術委員5名が指導する塩化ビニルパイプを用いた配管作業の体験実習です。
設計図を基に切り出すべきパイプの長さの計算方法を学んだ後、技術委員から切断、面取り、接着の方法を一通り教わった生徒は、2人一組となって作業に入りました。今年の1年生は女性が19名とほぼ半数を占め、始めはこわごわ、戸惑う姿も多数見られましたが、技術委員や先生たちからの助言をもらいながら、しだいに作業のコツをつかみ、全てのパイプ切り出しを優先させる組、切り出しながら組み立てを並行させる組など、ペアごとに特徴を見せながら賑やかに作業が進められる中、ダントツの早さで最初に完成させたのは、女性ペアでした。
授業の最後には、生徒代表から「業界のことを知ることができ、来年度の2級管工事施工管理技術の受検チャレンジや、就職先として管工事業を意識できるきっかけとなりました。」とのうれしい言葉をもらうことができ、技術委員の活動が報われた良い一日となりました。