一般社団法人 愛媛県空調衛生設備業協会
理事 二神 淳
令和元年10月23日(水)沖縄のラグナガーデンホテルにて、第26回目となります日本空調衛生工事業協会の全国会議が、盛大に開催されました。
本会議は、「空調衛生工事業の独自性の確立~地域の特色を生かし魅力ある業界を目指して~」を基本に、少子高齢化に加えて低賃金における労働者不足が深刻化する中で、ライフラインである私たちの仕事が、より地域また人々に密着し、魅力のある業界へと確立し、将来の空調衛生設備業の繁栄を目指すことを課題としておりました。
まずはじめに、「気候変動に対して空調衛生設備が為すべき暖和策と適応策」を琉球大学工学部環境建設化学科の堤純一郎講師より基調講演をして頂きました。21世紀より地球温暖化から気候変動という言葉に変わったように、地球では様々な異常気象が発生しており、その変化に伴って我々建築設備業も、地域の特色に応じた緩和策を講じる必要性がありますと、事例を基に丁寧に説明をしていただき大変参考になる講演でした。
事例発表としましては、双峰設備株式会社の曽和英徳講師による「魅力的な建設産業に向けて~担い手確保と新たな人材育成~」と沖縄化学技術大学院大学の岩澤錠児講師による「沖縄とOIST~これまでとこれから~」の二つの話をしていただきました。
曽和講師は長崎県にて建築設備業を経営されており、企業としての取り組みから、地域に密着するためのノウハウ、また社内の待遇改善や組織化などの話をパワーポイントを用いて分かりやすく説明していただきました。最初は成果のでない取り組みであっても<継続は力なり、続けることによって次の手が見えてくる >という考えに感銘を受け、私自身も今回のお話を今後の求人活動や社内改革に生かせていけたらと思っております。
講演の最後に本部報告として当団体における経営活性化委員会の三石栄司講師より「働き方改革の推進に関する報告」を、業界でどのような取り組みをしているかを、具体的に説明して頂くことにより理解することができました。将来の担い手確保のため労働環境の改善を創意と工夫で、改革の実現をして頂きたいと切に願っております。
参加された土居会長・理事の皆様、多忙のなか本当にお疲れ様でした。将来の建築設備業の発展を目指して、今回の会議が有意義なものとなりますよう、また皆様の益々のご繁栄を心より祈念いたしまして私からの感想文とさせて頂きます。来年の全国会議も遠方での開催予定ではありますが、ご理解とご協力をどうぞ宜しくお願いいたします。